コーヒーブレイク
ABC
吉野 二男
1
1藤沢市民病院
pp.446
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901936
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手術などに際して輸血を行うと,その後に黄疸を発し,肝炎を起こしてくることがしばしばあって,術後肝炎とか血清肝炎などと言われたことがありました.経過が重大で,当時の治療によっては効果が得られず,また合併症や後遺症を残してくるので,大きな問題となりました.その原因を確かめるために多くの人々の努力が重ねられ,ウイルスが特定されました.
それ以前にも,黄疸を伴う肝炎のあることがわかっていました.こちらは経過も軽いし予後も良いので,カタル性黄疸あるいはカタル性肝炎などと言っていましたが,これも原因ウイルスが確かめられました.
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