Laboratory Practice 〈生化学・免疫〉
ABC検診
河合 隆
1
,
森安 史典
2
1東京医科大学病院内視鏡センター
2東京医科大学病院消化器内科
pp.425-428
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103534
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はじめに
新しい胃癌検診方法として,Helicobacter pylori抗体とペプシノゲン(pepsinogen,PG)法を組み合わせたABC検診は,胃癌の危険の高い人(胃癌になりやすい人)を絞り込むことができる方法である.この方法の最大の特徴は,血液検査であることから,簡単に誰でも,どこの施設(内視鏡などの設備がない施設)でも行うことが可能なことである.この方法により,効率よくX線検査や内視鏡検査によって胃癌を発見することが可能となる.このABC検診の有用性に関して,胃癌,H. pylori感染,萎縮性胃炎,PGの関係を含めながら説明する.
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