今月の主題 好中球をめぐる検査
好中球免疫検査
好中球特異抗原(NA系)の分析
佐藤 貴
1
,
岡田 浩佑
2
Takashi SATOH
1
,
Kosuke OKADA
2
1広島大学医学部小児科学教室
2広島大学医学部附属病院輸血部
キーワード:
NA抗原
,
微量好中球凝集法
,
MLAT
,
好中球間接免疫蛍光法
,
GIIFT
Keyword:
NA抗原
,
微量好中球凝集法
,
MLAT
,
好中球間接免疫蛍光法
,
GIIFT
pp.435-439
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901934
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好中球特異抗原NA系は好中球表面のFcγレセプターⅢ上に存在する.アロタイプとしてNA1とNA2が存在し,それぞれ異なった抗原性を示す.好中球はモノクローナル抗体や抗血清との反応からNA1/NA1, NA2/NA2, NA1/NA2の3つに分類されるが,いずれの抗原性も示さないNA-nullも存在する.これらの抗原に対する抗体は,同種免疫性好中球減少症,小児期の自己免疫性好中球減少症の患者に検出されることがある.微量好中球凝集法(MLAT),好中球間接免疫蛍光法(GIIFT)などの検査で抗原や抗体を特定することができる.〔臨床検査38:435-439,1994〕
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