海外レポート
アルバニア社会主義人民共和国―(3)医学教育,医療の実態および公衆衛生面での課題
佐々木 禎一
1
1札幌医科大学附属病院検査部
pp.354-356
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901912
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はじめに
1987年に永年の努力の結果,鎖国の体制下秘密のベールに包まれていたアルバニア社会主義人民共和国(以下アルバニア)を訪問する機会を得た.その折にアルバニアの大学,病院を見学し,臨床検査ならびに臨床化学関係の人々と直接意見交換をし,さらに彼らの希望に沿って特別講義を行った1).
今回は滞在中に,厚生省の責任者の1人でもあるTiranë(チラナ)大学のProf.Minga,およびSpitaliKlinik Nr.1の主要スタッフで,かつ当国の代表的臨床化学者であるDr.S.Buzoから聞き出した,そして彼らが咄々と語ってくれたアルバニアの医療の実態,および公衆衛生面での課題について,簡単に紹介しよう.
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