Japanese
English
研究
酵素法による血清および尿中カルシウム測定法の開発とその日常検査への応用
The Enzymatic Determination of Total Calcium in Serum and Urine
中 恵一
1
,
下條 信雄
1
,
尾崎 幸男
2
,
巽 典之
2
,
谷口 健
3
,
清水 浩
3
Keiichi NAKA
1
,
Nobuo SHIMOJO
1
,
Yukio OZAKI
2
,
Noriyuki TATSUMI
2
,
Ken TANIGUCHI
3
,
Hiroshi SHIMIZU
3
1大阪市立大学医学部臨床検査医学
2大阪市立大学附属病院中央臨床検査部
3小野薬品工業株式会社試薬部試薬研究室
1Department of Laboratory Medicine Osaka City University Medical School.
2Department of Central Clinical Laboratory Osaka City University Medical School.
3Department of Diagnostic Research Laboratory Ono Pharmaceutical Co. Ltd
キーワード:
カルシウム
,
酵素法
,
α―アミラーゼ
,
2―クロロ-4―ニトロフェノール
,
BAPTA
Keyword:
カルシウム
,
酵素法
,
α―アミラーゼ
,
2―クロロ-4―ニトロフェノール
,
BAPTA
pp.249-254
発行日 1994年2月15日
Published Date 1994/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901883
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α-アミラーゼ(ブタ膵由来)を用いた血清あるいは尿中カルシウムの測定法に対して,詳細な検討を行った.本法はα-アミラーゼに結合するカルシウムをBAPTA〔1,2-bis(o-aminophenoxy) ethane-N,N,N',N-tetra-aceticacid〕でキレートして活性を抑制したところに,検体としてカルシウムを含む試料を添加し,アミラーゼが再活性化するのを測定するものである.アミラーゼ活性と添加されたカルシウム量は0~50mg/dlの範囲で直線関係が得られた.また,再現性も良好であった.従来法であるo-CPC(オルトクレゾールフタレイン・コンプレクソン)法と比較してやや高値を与えたが,その理由はむしろ除蛋白を省略したo-CPC法が蛋白の干渉で低値になっていることが原因と考えられた.
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