Japanese
English
研究
阻害剤を用いたアデノシンデアミナーゼアイソザイムの測定法とその臨床的意義
A Method for the Determination of Adenosine Deaminase Isozyme Activity and Its Clinical Usefulness
中 恵一
1
,
下條 信雄
1
,
奥田 清
1
,
尾崎 幸男
2
,
大川 二朗
3
Keiichi NAKA
1
,
Nobuo SHIMOJO
1
,
Kiyoshi OKUDA
1
,
Yukio OZAKI
2
,
Jiro OKAWA
3
1大阪市立大学医学部臨床検査医学教室
1Department of Laboratory Medicine, Osaka City University Medical School
2Central Clinical Laboratory, Medicine, Osaka City University Medical School
3Department of Pathology, Hyogo Medical Center for Adults
キーワード:
アデノシンデアミナーゼアイソザイム
,
EHNA
,
リンパ球T細胞内酵素
Keyword:
アデノシンデアミナーゼアイソザイム
,
EHNA
,
リンパ球T細胞内酵素
pp.1085-1089
発行日 1989年9月15日
Published Date 1989/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914067
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血清アデノシンデアミナーゼアイソザイムの測定を,erythro-9-(2-hydroxy-3-nonyl)adenine(EHNA)の選択的な阻害効果を利用することにより自動分析装置に応用できるよう工夫した.EHNAは,終濃度100μmol/lのとき,ADA1アイソザイム活性値を100%阻害し,ADA2アイソザイム活性は数%程度しか抑制しない.したがって,EHNA添加,無添加によるADA活性測定により,総活性,ADA2活性を求め,両者の差をADA1活性として求めることができた.本法は再現性も高く,別にクロマトグラフィーで精製したADA2を用い添加回収試験を実施したところ,86.5〜96.6%と良好な結果であった.また,ADAアイソザイムは細胞内と血清中では存在様式が異なることが示唆されたが,今回明確な臨床的意義を確立するには至らなかった.
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