今月の表紙 臨床細菌検査
Gardnerella vaginalis
猪狩 淳
1
1順天堂大学医学部臨床病理学教室
pp.132-133
発行日 1994年2月15日
Published Date 1994/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901858
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G.vaginalisはGardnerell属に属する.以前はCorynebacterium属やHaemophilus属に含まれていたが,1986年版のBergey's Manualでは,Pickett, Greenwoodにより,細胞壁の成分,X因子やV因子を要求しないこと,G+C%の違いなどから,新しくGardnerella属に分類され,新しくG.vaginalisと名称を変えた.
本菌はグラム染色に陰性か,あるいは弱い陽性を示し,グラム染色性は明確ではない短桿状の菌である.培養は血液寒天培地を用い炭酸ガス(5~7%)下で24時間以上(48~72時間)培養する.選択培地としてHBT寒天培地(humanblood bilayer-Tween agar)やV寒天培地があり,ヒト血液を用いた場合はβ-溶血を認める.
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