特集 ロボティクスと臨床検査
Ⅲ.情報処理
4.LALPシステム―考える検査
上杉 四郎
1
Shiro UESUGI
1
1秋田大学医学部臨床検査医学講座
pp.83-87
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901741
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はじめに
臨床検査が診療各科の検査室や研究室から離れて中央診療部門の施設として中央化されると,速やかな検査検体の増加と集中化がみられるようになった.それぞれの検査室は比色測光の自動化から測定の自動化へ,そして分析の自動化へと対応していった.臨床検査機器も数々の技術革新を経て可能な限りの自動化を求めて発展した.
このように臨床検査の自動化が導入されてからほぼ半世紀が過ぎようとしている.平成3年度の日本医師会臨床検査精度管理調査報告1)によれば,参加施設の自動分析機器導入率は約160%に達し,大学病院・研修指定病院では200%を越えている.また,自動化の様式もそれぞれの施設によって多様であり,直接関与する検査業務とのかかわり合いも異なる.
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