今月の主題 HCV
技術解説
HCVのゲノタイプ解析
茶山 一彰
1
,
熊田 博光
1
Kazuaki CHAYAMA
1
,
Hiromitsu KUMADA
1
1虎の門病院消化器科
キーワード:
ゲノタイプ
,
混合プライマー
,
PCR
,
インターフェロン
Keyword:
ゲノタイプ
,
混合プライマー
,
PCR
,
インターフェロン
pp.1085-1090
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901698
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C型肝炎ウイルスには少なくとも11種題のゲノタイプが存在することが報告されており,日本にはそのうち5種類が存在すると考えられる.PCRを利用し,約90%の症例でゲノタイプが決定できる.日本で約70%を占めているII (K1)型はインターフェロン治療に対して抵抗性であるが,マイナーなゲノタイプであるIII (K2a),IV (K2b)型では強力な治療を行えばほとんどの症例が治癒すると考えられる.I (Pt)型,V (Tr)型は日本ではまれなゲノタイプであり,Tr (V)型の症例もインターフェロン治療に対する反応性が良好であった.〔臨床検査37(10): 1085-1090, 1993〕
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