Japanese
English
研究
乳酸脱水素酵素(LD)アイソザイム分画測定における市販検出用試薬の感度の差異―どのLD活性測定法との組み合わせが適切か
Differences in the Sensitivity of Lactate Dehydrogenase (LD) Fractions Detected by Various Commercially Available Methods:Which is the Best Combination with the LD Activity Assays?
星野 忠
1
,
橋本 寿美子
2
,
村上 和美
3
,
吉冨 要子
3
,
菰田 二一
4
,
熊坂 一成
1
,
河野 均也
1
Tadashi HOSHINO
1
,
Sumiko HASHIMOTO
2
,
Kazumi MURAKAMI
3
,
Yohko YOSHITOMI
3
,
Tsugikazu KOMODA
4
,
Kazunari KUMASAKA
1
,
Kinya KAWANO
1
1日本大学医学部臨床病理
2日本大学板橋病院臨床検査部
3大塚東京アッセイ研究所
4埼玉医科大学第1生化学
1Department of Clinical Pathology, Nihon University School of Medicine
2Department of Clinical Laboratories, Itabashi Hospital of Nihon University
3Otsuka Tokyo Assay Laboratory
4The First Department of Biochemistry, Saitama Medical School
キーワード:
乳酸脱水素酵素
,
LDアイソザイム分画検出法
,
LD活性測定勧告法
,
LDアイソザイム分画とLD活性測定法の相関性
Keyword:
乳酸脱水素酵素
,
LDアイソザイム分画検出法
,
LD活性測定勧告法
,
LDアイソザイム分画とLD活性測定法の相関性
pp.607-610
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901983
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乳酸脱水素酵素(LD: EC 1.1.1.27)活性測定の勧告法についてはわが国を含め各国の臨床化学会からの提案がある.しかし,LDアイソザイム分画測定の勧告法はいまだにない.今回,われわれはヒト由来のLD1),LD3),LD5)のアイソザイム標品を用い,市販のLDアイソザイム検査試薬キットによる分画測定値の違いに関する検討を行った.
また同時に,各種勧告法に準拠したLD活性測定法との相関性についても検討した.その結果,各種LDアイソザイム検出用試薬間の組成にはかなり達いがあったが,各LDアイソザイム分画値は若干の差はあるものの比較的近似した成績が得られた.また,LD活性測定法との相関性については,他の勧告法よりもJSCCが勧告したLD活性測定法と最も近似した成績が得られることがわかった.したがって,現在市販されているLDアイソザイム検出法は臨床的には特に大きな問題はないものと思われた.
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