私のくふう
小分けしたサンプルの効率的な整理法
林 俊治
1
1札幌医科大学微生物学講座
pp.556
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901543
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凍結融解を繰り返すことのできないサンプルは少なくありません.このようなサンプルは,できるだけ少量に小分けして凍結保存する必要があります.しかし,比較的汎用されている容量1,500μlのマイクロ遠心管を用いた場合,数百マイクロリットルずつの分注では1本当たりかなりのスペースがむだとなってしまいます.この遠心管は,13cm×13cmのフリージングボックス1つ当たり81本しか収納できません.フリーザーは設備費も維持費もけっして安いものではありませんから,このようなスペースのむだはできるだけ避けなくてはなりません.そのためには,できるだけ容量の小さな容器を用いる必要があります.安価で小さな容器としては容量350μlのマイクロ遠心管がありますが,この遠心管は小さすぎるためその整理が困難です.
そこで,身近にある材料を用いてこの遠心管の収納方法を工夫してみたところ,簡便で収納効率も良いので紹介します.
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