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脳脊髄液中ネオプテリン測定の臨床的意義
山本 英明
1
1埼玉県立小児医療センター
キーワード:
脳脊髄液
,
ネオプテリン
,
髄膜炎
Keyword:
脳脊髄液
,
ネオプテリン
,
髄膜炎
pp.417-419
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901506
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ネオプテリン(neoptrin,6-D-erythro-trihy-droxypropylpterin)は分子量253 kDaで,グアノシン3リン酸(guanosine triphosphate;GTP)の代謝産物てある.生体内におけるネオプテリンは,おもに免疫担当細胞であるT細胞の活性化に伴って放出されるインターフェロン-γ(IFN-γ)あるいはリポポリサッカライド(lipopolysacchar-ide)か単球・血管内皮細胞を活性化することによって産生されると考えられている1)(図1).
近年,RIAによるネオプテリンの測定法か開発され,大量検体を容易に測定することか可能になった.この高感度測定法の開発によって,尿中のほか血清中でのネオプテリン測定も可能になり,細胞性免疫能の亢進の指標として,臨床評価の検討か行われてきている.疾患としてはウイルス感染症,細菌感染症,若年性関節リウマチ,全身性紅斑性狼瘡,AIDSなど,さらに腎,骨髄など臓器移植後の拒絶反応やgraft-versus-host disease(GVHD)などの病態において血清あるいは尿中のネオプテリン濃度か増加すると報告されている2~5).
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