今月の主題 閉経と臨床検査
話題
ピリジノリン
中塚 喜義
1
,
森井 浩世
2
Kiyoshi NAKATSUKA
1
,
Hirotoshi MORII
2
1WHO Collaborating Centre for Metabolic Bone Disease, University of Sheffield
2大阪市立大学医学部第二内科学教室
キーワード:
コラーゲン架橋
,
骨吸収
,
ピリジノリン
,
HPLC
Keyword:
コラーゲン架橋
,
骨吸収
,
ピリジノリン
,
HPLC
pp.404-406
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901500
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1.はじめに
代謝性骨疾患の臨床的評価や治療効果の評価に用いられる生化学的指標は,骨粗鬆症に代表されるこれらの疾患に対する関心が高まるとともにその研究,開発は著しく,骨代謝臨床研究はもちろん臨床検査においても興味ある分野と言える.
これまでも種々の生化学的指標が骨代謝回転を表現するものとして提案されてきたが,臨床応用に当たってはその測定方法論の正確性,異常高値はもちろん閉経や骨粗鬆症のような微妙な骨代謝回転の変化も認識可能な感度,他の臓器や食事に影響されない骨特異性を有することが必要であり,これらの点を克服することが求められる.
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