技術講座
細胞診検体からのセルブロック作製法
濱川 真治
1
,
吉本 多一郎
1公立昭和病院 臨床検査科
キーワード:
Alginates
,
Formaldehyde
,
顕微鏡切片作成法
,
細胞診
,
免疫組織化学
,
組織固定
,
パラフィン包埋
Keyword:
Paraffin Embedding
,
Tissue Fixation
,
Cytodiagnosis
,
Formaldehyde
,
Alginates
,
Microtomy
,
Immunohistochemistry
pp.498-507
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022194616
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
◎セルブロックは体腔液をはじめとする液状検体や穿刺吸引材料などが対象となり、中皮腫や肺癌、卵巣癌、リンパ腫などの鑑別や確定診断を目的とする。◎直接法やゲル化回収法にて細胞材料を回収し、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)にて作製される。前者は試験管法、後者はアルギン酸ナトリウム法に代表され、細胞形態はもとより免疫組織化学や遺伝子解析に至るまで安定した結果が要求される。◎セルブロック作製工程にはバリエーションが多く、それぞれのセルブロック作製方法の特性を知り、腫瘍細胞収量評価などの精度向上に努めることが標準化につながる。
Copyright© 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All rights reserved.