Japanese
English
研究
血漿遊離型フコースの測定
Determination of Free Fucose in Plasma
高垣 啓一
1
,
田中 幹二
1,2
,
斎藤 良治
2
,
斎藤 太郎
1
,
遠藤 正彦
1
Keiichi TAKAGAKI
1
,
Kanji TANAKA
1,2
,
Yoshiharu SAITO
2
,
Taro SAITO
1
,
Masahiko ENDO
1
1弘前大学医学部第一生化学
2弘前大学医学部産科婦人科学
1Department of Biochemistry, Hirosaki University School of Medicine
2Obstetrics-Gynecology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
L―フコース
,
L―フコースデヒドロゲナーゼ
,
血漿遊離型フコース
,
子宮頸癌
Keyword:
L―フコース
,
L―フコースデヒドロゲナーゼ
,
血漿遊離型フコース
,
子宮頸癌
pp.91-94
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901410
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生体内複合糖質代謝の一指標として,血漿中遊離型L-フコースの量を測定した.方法は,血漿をL-フコースデヒドロゲナーゼおよびNAD+とともに0.3mol/lグリシン緩衝液(pH9.5)中,37℃でインキュベートし,産生されるNADH量を測定するという方法である.この方法は血漿中に存在する他の糖の影響を受けることなくL-フコースを測定することが可能であった.この方法による健康人の血漿中L-フコースの量は24.4±18.1μg/ml(n=30)であり,子宮頸癌患者のそれは91.9±49.2μg/mlと高値であった.
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