The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 7, Issue 9
(September 1973)
Japanese
English
とびら
限界の拡張
Expanding of limitation
奈良 勲
1
1三愛会伊藤病院リハビリテーション部
pp.637-638
発行日 1973年9月15日
Published Date 1973/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100693
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- Abstract 文献概要
卵の殻をわって
外界に出られない鳥は
空を飛ぶ夢をみるが
その日が来る前に死んでしまうだろう(I.Nara)
この2年間,日本でリハビリテーションの仕事に従事してきて,わたしなりに感じるものがいろいろとあった.ここで,この間に感じた事柄を少し述べてみたいと思う.はたして我々はリハビリテーションという名の“とびら”を開いたのだろうか? 少なくともわたし自身は未だにその大きな“とびら”の前に立たされているように思っている.その“とびら”には岩乗な錠がついていて,我々はまだその錠をはずす鍵を持ち合わせていないのではないだろうか.ただ,力まかせに“とびら”に体当りしているばかりで,我々は疲れ果てているのではないだろうか.
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