特集 日常診療でみるかもしれない ちょっと稀なアレルギー
9.薬物アレルギー
加藤 由希子
1
,
夏目 統
1
1浜松医科大学医学部附属病院小児科
キーワード:
薬物アレルギー
,
皮膚テスト
,
薬物負荷試験
,
de-labeling
Keyword:
薬物アレルギー
,
皮膚テスト
,
薬物負荷試験
,
de-labeling
pp.373-378
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002542
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どんな医薬品でもアレルギー反応を起こし得る.広義の薬物アレルギー反応には,免疫原性のもの(狭義のアレルギー)と非免疫原性のものとがあり,それぞれに即時型と遅延型がある.重症度,皮疹の性状や発症までの時間などで鑑別し,適切な検査を選択し診断する.また,小児は投薬時に薬物アレルギー以外の皮疹も呈しやすいため鑑別を要し,精査で薬物アレルギーではないことを診断する「デラベリング」が近年のトピックである.本稿では,薬物アレルギーの総論として,分類,診断法について述べる.また,各論として抗菌薬,NSAIDs,周術期に使用する薬物,造影剤などのアレルギーについて詳述する.
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