特集 アレルギーと自己免疫
I.免疫機能―最近の進歩
6.アレルギーの成立
3)好塩基球,マスト細胞
山口 正雄
1
,
平井 浩一
1
Masao YAMAGUCHI
1
,
Koichi HIRAI
1
1東京大学医学部物療内科
pp.62-63
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900800
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はじめに
CoombsとGellによるアレルギー分類のうち,I型は抗原とIgE抗体との反応により惹起されるエネルギー反応の総称であり,この機構の関与する疾患例としてはアトピー型気管支喘息,アレルギー性鼻炎などがあげられる.本稿で扱う好塩基球とマスト細胞は,その活性化の過程でIgE抗体が中心的な役割を持っことから,このI型反応と深い関連があると考えられている.
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