今月の主題 アレルギー
カラーグラフ
好塩基球
田所 憲治
1
1東京大学医学部物療内科
pp.240-242
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917457
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1879年Ehrlichによって発見された好塩基球は,その2年前に発見された肥満細胞ともどもヒスタミンを含有し,IgE受容体を有することから,アナフィラキシー型アレルギー発現の重要な細胞と考えられるようになり,今日に至っている.しかし,その数が少ないこともあり,その詳細な役割や産生機序にはまだ不明の点も多い.本稿では,好塩基球の形態とその肥満細胞との違い,産生機序,増多の著明な疾患を取り上げた.
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