今月の主題 人工臓器とモニター検査
各論
人工膵臓
七里 元亮
1
,
上原 昌哉
1
,
橋口 恭博
1
,
福本 哲久
1
Motoaki SHICHIRI
1
,
Masaya UEHARA
1
,
Yasuhiro HASHIGUCHI
1
,
Tetsuhisa FUKUMOTO
1
1熊本大学医学部代謝内科学講座
キーワード:
ベッドサイド型人工膵島
,
血糖連続モニターシステム
,
血糖コントロール指標
,
ブドウ糖クランプ法
,
インスリン感受性試験
Keyword:
ベッドサイド型人工膵島
,
血糖連続モニターシステム
,
血糖コントロール指標
,
ブドウ糖クランプ法
,
インスリン感受性試験
pp.943-950
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900703
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人工臓器は病める生体,すなわちフィードバック制御の乱れた生体と共同し,生体の恒常性を保ちうるシステムである必要がある.人工膵島は血糖連続測定値をインスリン治療に反映し,糖尿病患者の血糖値を自動的に最適制御する治療制御システムである.人工膵島操作時の注意点とともに,モニター検査として血糖制御状態の指標,ブドウ糖クランプ法によるインスリン感受性検索について述べた.
人工膵島開発の初期の目的は,糖尿病患者の長期にわたる血糖制御と,その結果としての重大な合併症である細小血管合併症の発症,進展阻止にあり,今後,長期応用のためのシステムの小型化が必須となる.
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