今月の主題 人工臓器とモニター検査
総説
人工臓器研究開発の現況と将来
渥美 和彦
1,2
Kazuhiko ATSUMI
1,2
1東京大学
2日本工学院専門学校
キーワード:
バイオマテリアル
,
バイオセンサ
,
ハイブリッド型人工臓器
,
体内内蔵型人工臓器
,
駆動メカニズム
Keyword:
バイオマテリアル
,
バイオセンサ
,
ハイブリッド型人工臓器
,
体内内蔵型人工臓器
,
駆動メカニズム
pp.917-921
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900698
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人工臓器を研究開発する先端技術は急速に進み,人工臓器はベッドサイド型から可搬型,装着型を経て体内内蔵型へと発展している.バイオマテリアルの分野では,生命現象の解析が分子レベルで進み,人工高分子の分子設計による高度機能高分子の試作合成が可能となりつつある.バイオセンサは酵素の固定化によるセンサの開発に,マイクロマシンの技術が融合し,超小型のインテリジェントセンサが開発されつつある.細胞培養や融合のバイオテクノロジーの技術は,次世代の体内内蔵型人工臓器への展開を可能にしている.電気・磁気・流体のほかにリニア,超音波,振動などのモータの研究が進み,体内内蔵型エネルギー源も検討されている.
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