わだい
骨粗鬆症の要因分析のためのストロンチウム
野本 昭三
1
Shozo NOMOTO
1
1信州大学医療技術短期大学部
キーワード:
骨粗鬆症
,
カルシウム吸収
,
ストロンチウム吸収試験
Keyword:
骨粗鬆症
,
カルシウム吸収
,
ストロンチウム吸収試験
pp.1574-1576
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900382
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年齢に伴って骨塩量が低下してゆく傾向がみられるのが一般とされ,その傾向の著しい場合にはやがて骨折など骨の障害を起こしやすくなる,いわゆる骨粗鬆症(オステオポローシス)であるが,先進国では女性に25%,男性では5~10%にみられる1)といわれている.世界有数の高齢者社会を迎えつつあるわが国においても,特に関心を集めつつある問題の一つということができよう.
この骨粗鬆症は,さまざまな要因によって起きる骨の疾患と考えられている中で,小腸におけるカルシウム(Ca)吸収障害はその主要因の一つに挙げられている.そのため,小腸でのCa吸収の様子を査定する手法を手にすることは,骨粗鬆症の研究を進めるうえで必須条件の一つという見かたがある.
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