わだい
全血検体保存中に生じる見かけ上の血清Na,K濃度の異常/原発性副甲状腺機能亢進症と血清Cl/P比
大久保 昭行
1
Akiyuki OKUBO
1
1東京大学医学部臨床検査医学教室
キーワード:
血清Na
,
血清K
,
血液の保存
,
高Ca血症
,
PTH
,
Cl/P比
,
原発性副甲状腺機能亢進症
Keyword:
血清Na
,
血清K
,
血液の保存
,
高Ca血症
,
PTH
,
Cl/P比
,
原発性副甲状腺機能亢進症
pp.1573-1574
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900381
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- 文献概要
最近は民間の検査センターが発達して,血液化学検査などの検体を用いる検査については,開業医師でも大学病院なみの検査が行えるようになった.ところで,生体成分の中には酵素やペプチドホルモンなど不安定なものが多く,検体の保存法が適切でないと,保存中にこれらの成分が変化し,異常な検査結果となる場合もある.このような検体保存中に起こる変化を防ぐために,検査項目によっては変化を防止するための試薬入りの試験管に血液を採取したり,採血後に検体を低温で保存したりしなければならない場合もある.
検査センターなどでは,採血後の成分の変化を防ぎ,検査を適切に行えるように,検査項目ごとに決められた色のキャップがついた試験管に採血するように指示し,あるいは血清を分離後,4℃で保存するように指示しているところが多い.
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