医療紛争の事例から学ぶ・9
刑事事件における被疑者の供述調書の取扱い
岡部 真勝
1
,
蒔田 覚
2
1岡部真勝法律事務所
2蒔田法律事務所
pp.662-664
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203629
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
業務範囲の拡大は,法的責任の拡大を伴う.重大な医療事故が発生した場合には,被害者救済を目的とした民事事件だけでなく,刑事責任が追及されることもありうる.そして,刑事事件の捜査段階で,医療従事者は被疑者あるいは証人的立場で供述を求められる.その際に作成される供述調書は,後の裁判で犯罪事実を証明する重要な証拠として用いられることになる.連載第9回では,刑事手続における被疑者の供述調書の取扱いについて解説する.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.