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今月の特集2 神経・筋疾患の超音波検査
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の超音波検査
Usefulness of ultrasonography for diagnosis and evaluation of amyotrophic lateral sclerosis (ALS)
中森 正博
1
1広島大学大学院医系科学研究科脳神経内科学
キーワード:
線維束性収縮
,
末梢神経障害
,
筋疾患
,
舌
,
横隔膜
Keyword:
線維束性収縮
,
末梢神経障害
,
筋疾患
,
舌
,
横隔膜
pp.878-882
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203376
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Point
●筋萎縮性側索硬化症(ALS)の特徴的所見である筋の線維束性収縮検出に超音波検査は有用である.痛みを伴う針筋電図と比較して低侵襲であり,かつ高い検出率が期待される.
●ALSは末梢神経障害としばしば鑑別を要するが,腫大を生じやすい末梢神経障害とは対照的に,ALSでは末梢神経・神経根の萎縮がみられることから診断の一助となりうる.
●嚥下機能評価の1つとして舌の評価が,呼吸機能評価の1つとして横隔膜の評価がそれぞれ有用である.その際に超音波検査が活用される.
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