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今月の特集 「心不全パンデミック」を迎え撃つ!
心不全に対する治療
心不全に対する補助人工心臓(VAD)
Ventricular assist device therapy for advanced heart failure
中村 牧子
1
,
絹川 弘一郎
1
1富山大学大学院医学薬学研究部内科学第二
キーワード:
ステージD
,
左室補助人工心臓
,
LVAD
,
恒久的使用
,
DT
,
抗血栓療法
,
右心不全
Keyword:
ステージD
,
左室補助人工心臓
,
LVAD
,
恒久的使用
,
DT
,
抗血栓療法
,
右心不全
pp.282-288
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202953
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Point
●ステージD心不全では,心臓移植までのつなぎとして植込型補助人工心臓〔左室補助人工心臓(LVAD)〕が保険償還されていたが,2021年5月に,心臓移植を前提としない恒久的使用(DT)も認可された.
●経皮的に挿入可能なカテーテル補助人工心臓(VAD)であるIMPELLAも2018年に認可された.低侵襲で迅速に心原性ショックによる循環不全を改善することができるが,おおむね数日間の短期使用である.
●植込型LVADはポンプ血栓予防のため,通常はアスピリンとワルファリンによる抗血栓療法が施行される.定期的なプロトロンビン時間-国際標準化比(PT INR)の測定とワルファリン投与量の調整を行う.
●植込型LVADの合併症として右心不全と大動脈弁逆流がある.定期的な心エコー検査と,必要に応じて右心カテーテル検査を行い,投薬調整・LVAD回転数調整を行う.
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