今月の特集 「心不全パンデミック」を迎え撃つ!
扉
河合 昭人
1
1東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部
pp.215
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202943
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わが国では生活習慣病が増加しており,また,団塊の世代とともに人口の多い団塊ジュニアが65歳以上を迎えることから,2035年を境に患者数・死亡者数が増加し,入院病床数の不足で医療体制が逼迫する“心不全パンデミック”が到来すると予想されています.われわれにできることは,心不全パンデミックを迎え撃つべく,準備をしっかりと行っておくことです.
臨床検査技師が心不全パンデミックに備える目的は,心不全の評価を適正に行って早期診断・治療につなげることです.そのことで,早期の発見,入院期間の短縮,退院後の外来通院とペーシェントフローを確立してマネジメントすることができれば,心不全患者が増加しても医療体制の逼迫を抑えることができると考えています.
本特集は,心不全の疫学や病態,各種検査からみた評価方法,治療まで網羅しています.読者の方々の知識のブラッシュアップにつながれば幸いです.
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