講座 臨床から公衆衛生へ—感染症シリーズ・12
腸炎ビブリオ
工藤 泰雄
1
,
太田 建爾
1
1東京都立衛生研究所
pp.845-847
発行日 1985年12月15日
Published Date 1985/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207165
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■はじめに
周知のように,腸炎ビブリオVibrio parahaemolyticusはわが国において,7〜9月の夏期に多発する急性腸炎の重要な原因菌である.近年では,日本だけでなく東南アジア,米国などの諸外国でも本腸炎の存在が認識され,また創傷感染,中耳炎,敗血症など腸管外の感染症の原因となることも知られるようになった1〜4).
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