Japanese
English
今月の特集1 今さら? 今だから学ぶPCR
PCRの基本原理と実際
Principle and practice of PCR
髙崎 智彦
1
1神奈川県衛生研究所
キーワード:
DNAポリメラーゼ
,
オリゴヌクレオチドプライマー
,
熱変性
,
アニーリング
,
伸長反応
Keyword:
DNAポリメラーゼ
,
オリゴヌクレオチドプライマー
,
熱変性
,
アニーリング
,
伸長反応
pp.1142-1147
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202859
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●RT-PCRの“RT”は逆転写反応のことであり,リアルタイムPCRのリアルタイムの略ではない.RNAをPCRで増幅するには逆転写反応が必須である.
●グラム陰性桿菌好気好熱性の細菌Thermus aquaticus由来の酵素であるTaqポリメラーゼがPCR技術の確立に寄与した.
●リアルタイムPCR法は,PCR産物の増幅量をリアルタイムでモニターし解析する方法で,迅速性と定量性に優れている.インターカレーター法と蛍光標識プローブ法の2種類がある.
●感度の高い遺伝子検出法であっても,結果には判定保留域があることと,特にウイルスの場合,必ずしもウイルス遺伝子陽性=感染性粒子でないことに留意する必要がある.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.