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生理機能
脳死判定はどのような準備をしておけばよいですか?
栁田 浩己
1
1自治医科大学附属病院臨床検査部
pp.486-487
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202699
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検査においての準備
実際の脳波測定時に,ミスや漏れがないように「法的脳死判定マニュアル」1)に準拠したチェックリストを作成しておく(図1).日常で使用している点検整備されたポータブル脳波計を準備し,法的脳死判定推奨モンタージュの設定や,脳波計によっては検査手順をわかりやすくアイコン化できる測定ナビゲーションが搭載されているので,脳死判定用に設定しておくのもよい(図2).
特に重要なのは,普段の検査で脳死と考えられる患者を法的脳死判定を想定して検査し,脳電気的無活動(ECI)の記録ができるかを確認しておくことである.判定では,2名の臨床検査技師が脳死判定予定時間の1時間ほど前に入室して電極の装着と仮記録を行い,脳死判定時の脳波記録が順調に進むように準備する.電極装着では,全ての電極の接触抵抗を2kΩ以下とすることが必須である.これができないと,たとえECIでも,脳波様微小電位(EMA)2)と呼ばれるアーチファクトが混入して高感度記録でのECI確認を困難にする.
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