増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室
免疫・輸血
クォンティフェロンTB検査(QFT)とTスポット.TB検査(T-SPOT)の違いについて教えてください
野内 英樹
1
1公益財団法人結核予防会 複十字病院臨床検査部
pp.392-393
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202652
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
両者とも結核菌特異抗原に対するインターフェロンγ遊離試験〔interferon(IFN)-gamma release assays:IGRA〕であり,従来,接触者などで結核感染診断に使用されてきたツベルクリン反応検査(tuberculin skin testing:TST)に代わって行われるようになった.BCG接種の影響を受けない特性によって推奨されている1).両者とも図1,2に示すように,陽性コントロール(Mitogen)でIFN-γ産生能を確認しながら,ESAT-6とCFP-10というBCGに存在しない結核菌特異抗原に対するIFN-γ産生を陰性コントロール(Nil)から差し引くことから測定する.しかし,方法の違いでそれぞれ以下の特徴がある.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.