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今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
免疫チェックポイント阻害薬とバイオマーカー
Biomarkers for immune checkpoint inhibitors
佐藤 靖祥
1,2
1がん研究会有明病院総合腫瘍科
2東京大学医学部附属病院胃・食道外科
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
バイオマーカー
,
PD-L1
,
マイクロサテライト不安定性
,
MSI
,
腫瘍遺伝子変異量
,
TMB
,
イムノグラム
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
バイオマーカー
,
PD-L1
,
マイクロサテライト不安定性
,
MSI
,
腫瘍遺伝子変異量
,
TMB
,
イムノグラム
pp.20-25
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202242
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Point
●免疫チェックポイント阻害薬のバイオマーカーとして,腫瘍細胞のPD-L1発現,マイクロサテライト不安定性(MSI),腫瘍遺伝子変異量(TMB)などがすでに用いられている.
●末梢血,腫瘍細胞,腫瘍周囲環境のそれぞれについて,多数のバイオマーカー候補が探索されている.
●生体内の抗腫瘍免疫応答はダイナミックなシステムとして成り立っており,単一の因子のみで免疫チェックポイント阻害薬の効果や副作用を予測することは困難である.
●遺伝子解析技術の進歩により,末梢血から腫瘍細胞・腫瘍周囲環境までの腫瘍免疫の全体像を評価することが可能となってきており,より有用なバイオマーカーの開発が進むことが期待される.
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