今月の特集1 腎臓を測る
扉
山田 俊幸
1
1自治医科大学臨床検査医学
pp.1289
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202191
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腎臓内科医の白衣のポケットには必ず電卓が入っている,といわれるくらい腎臓のプロは検査値を使って何らかの計算をして,腎臓の機能を推し測ってきました.近年,eGFRの概念が導入され,検査の報告書に掲載されるようになったことは医療側,患者側双方に相当のインパクトをもたらしました(「クレアチニンからeGFRへ—そのインパクト」参照).この特集は,テーマからもわかるように,それぞれの観点での検査結果から腎臓の機能・病態を“測る”ことにこだわったものです.eGFRの考え方,腎機能低下での諸検査の意義,尿定量検査の目的,尿沈渣からの情報,最後は超音波検査による計測まで,腎臓ワールドをご堪能ください.そして“測る”基になっている検査成績がいかに重要であるかを感じとっていただけたら幸いです.
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