今月の特集1 肺癌診断update
扉
山田 俊幸
pp.959
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103525
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肺癌は,実数は増加してないとはいえ,死亡数で男性の1位,女性の4位と「目立つ」癌の1つです.本特集はまず疫学的な観点から肺癌の実態をオーバーヴューして,次いで肺癌の診断を総論的,各論的に学習することをねらいとしました.総論的には,診断においては「疑う」ことの主役は依然,画像診断であり,加えて細胞診が重要です.「確定」は気管支内視鏡生検における病理診断によります.これらの現状につき,各論的に解説していただきました.検体検査はこれまで脇役でしたが,ALK融合遺伝子のような切り札的遺伝子マーカー,ProGRPのような組織特異性の高い腫瘍マーカーの登場で,病型診断に寄与できるようになってきました.肺癌を臨床検査全般で考えていくきっかけとなれたら幸いです.
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