増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック
Part.3 5章 技術的要求事項
5.8&5.9 結果の報告
病理検査からみた「5.8&5.9 結果の報告」
小松 京子
1
1がん研有明病院臨床病理センター
pp.1264-1269
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202183
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「5.8」と「5.9」は,結果の報告に関する事項である.手順は明確になっていなければならず,基本的なリスク管理,すなわち患者の取り違え防止は,報告時だけではない.すべての行程管理が正確になされていることが基本である.受付時の検体の状態の報告・結果報告時間(turn around time:TAT)の管理は,検体受取から報告書作成時までだけでなく,各プロセスに必要となる.さらには追加報告や訂正診断,緊急性のある報告などにおいても確実な手順を有し,臨床医への伝達が確実に行われていることを管理するシステムも必要である.
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