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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
4章 循環器疾患
頻脈性不整脈
Tachyarrhythmia
浅井 邦也
1
1日本医科大学千葉北総病院
pp.439-441
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201958
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頻脈性不整脈は,心房性(上室性)と心室性に分けられる.心房性には洞性頻脈,心房期外収縮,発作性上室性頻拍,心房細動,心房粗動などがあり,心室性には心室期外収縮,心室頻拍,心室細動がある.動悸や失神などの症状が主な訴えであり,その診断には長時間心電図記録が必要になることが多い.心室細動は直ちに救急蘇生を要する不整脈であり,安静時心電図や長時間心電図で診断がつくことは通常ない.頻脈性不整脈にはその他にも緊急の対応を要する不整脈があり,心室頻拍もその1つである.特にトルサードドポアンツ(TdP)は,心室細動に移行する危険性の高い不整脈である.一方,心房・心室期外収縮は,一般的には緊急性のない不整脈である.
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