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今回の「あとがき」は,2018年の11月下旬に執筆しています.今年の秋は全般的に暖かく,東京地区では晩秋に至るまであまり寒さを感じませんでしたが,さすがにここ1,2週ほどで急激に寒さが増し,冬の気配が感じられるようになりました.8年ぶりに東京で開催された第65回日本臨床検査医学会学術集会(11月15日〜18日)が終了した頃から,東京の秋も本格化した印象を受けます.
さて,今月号の特集テーマは「てんかんup to date」と「災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から」です.第2特集では大規模災害に関連したテーマを取り上げていますが,振り返ってみると,2018年もさまざまな自然災害がありました.印象が強いのは,6月末から7月にかけての西日本豪雨と9月に襲来した台風21号,そして同じく9月に発生した北海道胆振東部地震でしょうか.西日本豪雨は停滞した梅雨前線と台風7号によるもので,記録的な雨量を計測し,中国地方に甚大な水害をもたらしました.台風21号も数々の被害をもたらしましたが,特に関西国際空港が一時的に閉鎖に追い込まれたこと,そしてその連絡橋にタンカーが衝突したことが印象に残ります.胆振東部地震では,北海道で初めて震度7が記録され,発電所が大きな被害を受けたため,北海道の広い範囲で大規模停電が生じました.そのため,日本臨床検査医学会の第52回北海道支部総会が中止になっています.このほかにも2月には北陸で豪雪があり,4月には島根県西部,6月には大阪府北部で地震がありました.台風も7号や21号以外に,“逆走台風”と呼ばれた12号,四国から近畿を縦断した20号,全国55地点で最大瞬間風速が観測史上最大を記録した24号などがありました.このような状況を考えると,災害対策の重要性が痛感されます.
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