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増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ
2章 臨床感染症に関するガイドライン
心血管系感染症
感染性心内膜炎(2015年,ESC/EACTS/EANM)
Guidelines for the management of infective endocarditis
織田 錬太郎
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター感染症内科
pp.1141-1149
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201745
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POINT
●感染性心内膜炎(IE)の診断では,心臓超音波検査は重要な役割を果たしており,IEを疑った場合には必ず施行を検討する必要がある.
●IEの治療は長期間にわたるため,原因微生物の同定は非常に重要である.原因微生物の同定のためには,血液培養の採取が重要である.
●抗菌薬治療は原因微生物ごとに,長期間,経静脈的に,殺菌性の抗菌薬を用いるのが原則である.
●外科的手術の主な適応は,心不全,制御不能な感染,塞栓予防の3つである.
●IEは治療後のフォローも重要であり,再発の早期発見・予防のために患者教育を行うことも重要である.
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