検査説明Q&A・35
不妊治療における女性ホルモンデータはどう解釈すべきですか?
鈴木 達也
1,2
1自治医科大学医学部産科婦人科学講座
2自治医科大学附属病院生殖医学センター
pp.672-675
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201632
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■はじめに
日本産科婦人科学会では,“生殖年齢の男女が妊娠を希望し,ある一定期間,避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず,妊娠の成立をみない場合”を不妊と定義し,さらに“その一定期間については1年というのが一般的である”としている.わが国において,女性のキャリア志向や晩婚化などの理由による挙児希望年齢の上昇に伴い,不妊検査・治療を受ける夫婦の割合は6組に1組まで増加している1).特に体外受精をはじめとする生殖補助医療は急激に増加し,2015年には42万周期施行され,51,000人が出生した.これは2015年の出生児の約20人に1人の計算となる2).
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