Japanese
English
研究
病理組織標本における波長依存性退色
Wavelength-dependent fading in histopathological specimens
富安 聡
1
,
三宅 康之
2
,
高木 翔士
2
,
大田 喜孝
1
,
佐藤 信也
1
1国際医療福祉大学 福岡保健医療学部 医学検査学科
2倉敷芸術科学大学 生命科学部 生命医科学科
キーワード:
病理組織標本
,
HE染色
,
結合組織染色
,
退色
,
紫外線
Keyword:
病理組織標本
,
HE染色
,
結合組織染色
,
退色
,
紫外線
pp.214-219
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201517
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Summary
病理診断では,HE染色とともに多くの特殊染色が行われている.染色標本は,保存状態によって退色してしまうことがあり,その原因の1つとして光による影響がよく知られている.そこで,筆者らはHE染色および結合組織染色標本を用いて,さまざまな光負荷条件で退色の原因となる波長を検討した.その結果,全染色標本ともに紫外線B波(UVB,波長302nm付近)による顕著な退色が認められ,退色の主な原因が明らかとなった.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.