麻酔の実際

Role of preoperative laboratory tests in perioperative anesthetic management

Point

●麻酔は，大きく全身麻酔と局所麻酔に分類される．両者は手術の部位や方法，患者の状態などによって使い分けられ，しばしば併用して用いられる．

●全身麻酔は鎮静，鎮痛，筋弛緩および有害反射の抑制を目標として行われ，それぞれ鎮静薬，鎮痛薬，筋弛緩薬をバランスよく用いることで達成される．

●全身麻酔によって呼吸抑制や血圧の低下などが生じるので，気管挿管などによる気道確保や循環動態のコントロールが必要となる．

●術前検査は，合併疾患の定量化による重症度の評価，全身状態のスクリーニングおよび術後検査との比較のためのコントロールを目的として行われる．