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今月の特集1 病態から学ぶ生化学
脂質代謝・動態から考える脂質異常症の病態と治療
Pathology of dyslipidemia and treatments based lipid metabolism
平石 千佳
1
,
吉田 博
1,2,3
1東京慈恵会医科大学大学院代謝栄養内科学
2東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座
3東京慈恵会医科大学附属柏病院
キーワード:
リポ蛋白
,
アポ蛋白
,
原発性高コレステロール血症
,
家族性高コレステロール血症(FH)
,
家族性Ⅲ型高脂血症
,
LCAT
,
アポC-Ⅱ
,
アポE
Keyword:
リポ蛋白
,
アポ蛋白
,
原発性高コレステロール血症
,
家族性高コレステロール血症(FH)
,
家族性Ⅲ型高脂血症
,
LCAT
,
アポC-Ⅱ
,
アポE
pp.920-927
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201336
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Point
●脂質異常症の診断は,一般的に空腹時採血のサンプルを用いた高比重コレステロール(HDL-C),低比重コレステロール(LDL-C),トリグリセライド(TG)の値の測定によって診断されるが,より詳細な病型を診断するためにはリポ蛋白分画の評価やアポ蛋白の測定が必要である.
●原発性高脂血症のうち,家族性高コレステロール血症(FH)は高頻度で若年性冠動脈疾患が発症する重要な病型であり,脂質異常症を診断した場合,FHを鑑別することが重要である.
●それぞれの病型に適した治療を行うために,脂質異常症の病態を理解し,治療のターゲットとなる因子を知ることが重要である.
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