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内分泌負荷試験は,内分泌疾患が疑われる場合に特定のホルモンの分泌を刺激する,あるいは抑制する薬剤を投与して,関連するホルモンの分泌動態,関連物質の変動,および制御の異常を確認するために施行される.
負荷試験は薬剤負荷後の各検査値の変動を確認する検査なので,“何を負荷し,どのように検査値が変動しているか”が報告書に表示されている必要がある.現在,電子カルテシステムが普及しているが,負荷試験専用の報告書フォーマットをもたない施設も少なくないと考えられる.横浜南共済病院(以下,当院)においても負荷試験報告書は糖負荷試験のみに用いており,これ以外の負荷試験では汎用の検体検査オーダ入力と結果参照システムを利用している.このため,オーダ入力は煩雑であり,医師は自ら負荷試験名のコメント入力,および複数回の採血時刻指定で必要な検査項目の入力をして負荷試験を実施し,汎用の時系列検査結果参照を利用している.負荷試験は多数あり,それぞれ負荷薬剤,採血回数,採血ポイントが異なる.1患者に何種類かの負荷試験を実施することが多いので,オーダに多大な労力がかかっている.
近年,チーム医療の推進と電子カルテの普及によって,医師以外の医療スタッフも検査結果を利用することが多くなってきた.負荷試験報告書は医師の煩雑さを解消するだけでなく,複数の職種間で情報共有する観点からも,専用フォーマットをもった報告書を用いることが望ましい.
本稿の寄稿をきっかけに,当院において入力ストレスのないオーダリング画面,理想的な負荷試験報告書フォーマット,電子カルテシステムと検査部門システムの連携などのシステム構築について検討したので,これらをもとに負荷試験報告書のあるべき姿について述べる.
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