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今月の特集1 血小板の異常を正しく診断するために
血小板機能検査
Platelet function tests
金子 誠
1
1山梨大学医学部附属病院輸血細胞治療部
キーワード:
透過光法(LTA)
,
ずり応力
,
検査標準化
,
血液粘度
,
フローサイトメトリー法(FCM法)
Keyword:
透過光法(LTA)
,
ずり応力
,
検査標準化
,
血液粘度
,
フローサイトメトリー法(FCM法)
pp.116-123
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201096
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Point
●血小板機能検査は,血小板の血栓止血機能のほんの1部を取り出して観察している.このため,血小板機能のどの部分を測定したいのか,どこに異常があるかを推定して,適切な検査を選ばなくては診断できない.
●血小板機能検査法のゴールドスタンダードは,透過光法(LTA)を用いた血小板凝集能検査である.血小板機能低下症をスクリーニングして診断するための臨床検査であり,現状では血栓症診断や抗血小板薬効果判定には推奨されていない.
●今後の血小板機能検査法の課題は,①簡単かつ迅速にできるようになること,②標準化すること,③有用性があり,保険診療で実施可能な臨床検査を増やすこと,などである.
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