検査説明Q&A・23
高HDL-C血症は,どのように考えればよいでしょうか?
平山 安希子
1
,
三井田 孝
1
1順天堂大学大学院医学研究科臨床病態検査医学
pp.1600-1604
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201058
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
■はじめに
高比重リポ蛋白(high-density lipoprotein:HDL)は,超遠心法で分離される比重が1.063〜1.250のリポ蛋白である.HDLはリポ蛋白中で比重が最も重く,粒子径が最も小さい.重量の約50%は蛋白質であり,脂質組成や蛋白組成に多様性がある.臨床検査では,HDL分画のコレステロール濃度〔HDLコレステロール(high-density lipoprotein cholesterol:HDL-C)〕をHDLの量として報告している.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.