増刊号 心電図が臨床につながる本。
Ⅴ章 症例カンファレンス
Case4 ST-T変化の読影に難渋する胸痛をきたした1例
岸原 淳
1
,
阿古 潤哉
1
1北里大学医学部循環器内科学
キーワード:
V1誘導で高いR波と陽性T波
Keyword:
V1誘導で高いR波と陽性T波
pp.1331-1333
発行日 2016年10月30日
Published Date 2016/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201005
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現病歴・既往歴
患者は49歳,男性.3年前から高血圧症を指摘され内服治療を行っていたが,1年前から治療を自己中断していた.最近は血圧150〜170/80〜100mmHgと上昇傾向を認めていた.
2016年3月,午後3時に冷汗を伴う激しい前胸部痛を認めたが,3時間で軽快したため,自宅で様子をみていた.翌日の午後8時に再び激しい胸痛をきたしたため救急車を要請し,当院の救急外来を受診した.
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