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今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
見逃してはならないST-T変化
Don't miss the interpretation of electrocardiographic ST-segment elevation
横山 直之
1
1帝京大学医学部内科・循環器内科
キーワード:
ST-T変化
,
急性冠症候群
,
たこつぼ型心筋症
,
Brugada症候群
,
運動負荷心電図
Keyword:
ST-T変化
,
急性冠症候群
,
たこつぼ型心筋症
,
Brugada症候群
,
運動負荷心電図
pp.262-269
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200720
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Point
●解剖学的に隣接する2つ以上の誘導で0.1mV以上のST上昇をきたした場合に,ST上昇型心筋梗塞と診断する.
●下壁梗塞ではV3RとV4R誘導を,純後壁梗塞が疑われる場合は背側部誘導(V7-9誘導)を追加記録する.
●たこつぼ型心筋症は,心電図診断だけでは急性心筋梗塞との鑑別は困難である.
●Brugada症候群では,ST上昇の形態の日差・日内変化を認めることがあるため,繰り返し記録し,胸部誘導での高位肋間記録を行う.
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