Japanese
English
今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
シスタチンCの最近の話題
Current topics on cystatin C
伊藤 喜久
1
1公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属 永寿総合病院臨床検査科
キーワード:
シスタチンC(cysC)
,
クレアチニン(Cr)
,
推算糸球体濾過量(eGFR)
,
慢性腎臓病(CKD)
,
Shrunken pore症候群
Keyword:
シスタチンC(cysC)
,
クレアチニン(Cr)
,
推算糸球体濾過量(eGFR)
,
慢性腎臓病(CKD)
,
Shrunken pore症候群
pp.378-384
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200789
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Point
●血清シスタチンC(cysC)は,糸球体濾過量(GFR)を評価する臨床的有用性の高い内因性マーカーである.
●cysC,クレアチニン推算式の算術平均はGFRと近似しており正確度が高い.しかし,日常検査では現行はeGFRCrを用いる.
●eGFRcysCは,一般住民,慢性腎臓病(CKD)の末期腎不全移行,心血管障害の発症,生命予後の予測に優れる.
●推算糸球体濾過量(eGFR)の設定を機に登場した新しい病態概念であるShrunken pore症候群に注目したい.
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