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今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
非免疫性溶血性貧血を対象とした診断システムの構築
Recent progress in laboratory diagnosis of non-immune hemolytic anemia
菅野 仁
1
1東京女子医科大学 輸血・細胞プロセシング科
キーワード:
赤血球酵素異常症
,
不安定ヘモグロビン症(UHD)
,
遺伝性球状赤血球症(HS)
Keyword:
赤血球酵素異常症
,
不安定ヘモグロビン症(UHD)
,
遺伝性球状赤血球症(HS)
pp.327-335
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103833
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●直接抗グロブリン試験(DAT),赤血球表面マーカー検査(CD55/CD59),赤血球表面IgG分子数測定検査による免疫性溶血性貧血を否定する.
●家族歴の聴取,赤血球像の観察を実施する.
●溶血性貧血の診断基準に基づき,貧血と黄疸を伴うが溶血を主因としないほかの疾患として,特に骨髄異形成症候群(MDS)と先天性赤血球異形成貧血(CDA)については骨髄像を検討する.
●赤血球EMA結合能検査は,赤血球膜異常症の診断に必須の項目である.
●今後は網羅的で迅速な遺伝子検査の導入が不可欠となる.
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