特集 はじめよう,検査説明
血液
5 血液検査でRDWやMPVなどのデータが同時に出てきますが,評価方法を教えてください
近藤 弘
1
,
山出 健二
1
1大東文化大学大学院スポーツ・健康科学研究科
pp.1234-1235
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103601
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
1.赤血球粒度分布幅(red cell distribution width;RDW)(図1)
RDWは赤血球の粒度分布曲線(ヒストグラム)から計測する赤血球容積分布の指標で,赤血球大小不同症では高値を示す.ヒストグラムは横軸に血球容積,縦軸に血球の相対個数(%)をプロットして平滑化したもので,平均赤血球容積(mean corpuscular volume;MCV)が赤血球ヒストグラム全域から算出されるのに対して,RDWはヒストグラム左脚の血小板凝集塊,大血小板,電気的ノイズ,および右脚の凝集赤血球などを除外して計算する.RDWは変動係数(coefficient of variation;CV)(%)または標準偏差(standard deviation;SD)(fL)で表す.基準範囲(電気抵抗法の例)はCV12.8±1.2%,SD42.5±3.5fLだが,
装置の測定原理,報告により差がみられる.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.